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サカモトデイズのアニメ制作「トムス」とはどんな会社か?作画は大丈夫なのか?徹底解説

サカモトデイズのアニメ制作で話題となっているトムスエンタテインメント

アニメ視聴者からはトムスエンタテインメントの作画は期待できないという声が多くあがり心配しているファンが大勢います。

そこで実際のところトムスエンタテインメントはどうなのか?簡単に分かりやすく解説していきたいと思います。

 

トムス・エンタテインメントとは?

トムス・エンタテインメントTMS Entertainment Co., Ltd.)は、日本を代表するアニメーション総合プロデュース会社であり、数々の有名なアニメ作品を手掛けています。

同社はセガの完全子会社で、日本動画協会の正会員でもあります​​。

 

歴史と沿革

トムス・エンタテインメントの歴史は、1964年に設立された「東京ムービー」に遡ります。

東京ムービーは、日本初のテレビアニメーションシリーズの一つである『ビッグX』を制作し、その後も『ルパン三世』や『それいけ!アンパンマン』、『名探偵コナン』など、多くの人気アニメを世に送り出してきました。

2000年に「トムス・エンタテインメント」に改称し、2010年にはセガの完全子会社となりました​​。

 

事業内容

トムス・エンタテインメントは、アニメーション作品の企画、制作、販売、配給、輸出入を行っています。

また、映像ライセンス事業やマーチャンダイジングビジネスも展開し、IP(知的財産)の創出と顧客満足度の向上に努めています。

同社は国内外に事業所を持ち、グローバルに活動しています​。

 

主な作品

トムス・エンタテインメントは、『ルパン三世』シリーズ、『それいけ!アンパンマン』、『名探偵コナン』といった長寿アニメシリーズを制作しており、これらの作品は日本テレビ系で放送されています。

また、同社はアニメ映画やオリジナルビデオアニメーションOVA)も多数制作しています​​。

 

組織と事業所

本社は東京都中野区に位置し、制作スタジオも同区内にあります。

また、子会社として「テレコム・アニメーションフィルム」や「トムス・ミュージック」などがあります。

海外では、アメリカとヨーロッパにもオフィスを構えており、国際的な事業展開を行っています​。

 

最近の動向

2021年には「UNLIMITED PRODUCE」プロジェクトを開始し、自社制作作品に加えて他社スタジオとの協業作品もプロデュースしています。

これにより、プロデュース(製作)事業の強化を図っています​​。

トムス・エンタテインメントは、このように昔から多くの有名なアニメ作品に関わる老舗アニメ制作会社です。

 

制作会社だけではアニメのクオリティは判断できない

1964年のビッグXからアニメ制作に関わり現在でも続いているルパン三世シリーズ、名探偵コナンシリーズの制作に関係しています。

最近のジャンプアニメでは戦闘作画が好評だった「アンデッドアンラック」の制作にも携わっていました。

しかしトムスエンタテインメント制作であっても実際の制作スタジオはトムスのスタジオではない場合も多々あります。

例えば現在放送中の作画と3DCGが微妙とされる「リンカイ!」はトムス・エンタテインメント/第6スタジオで制作されています。

一方「アンデッドアンラック」はdavid productionで制作されていました。

一般的にトムスエンタテインメントのアニメで作画が良いとされるアニメは稀です。

逆に作画が酷いと言われることの方が多いです。

 

トムスのグッズは評判が悪い

トムスエンタテインメントが販売元のフィギュアなどのグッズもクオリティが低いことが多いので有名です。

弱虫ペダルブームの時にトムス販売のグッズが多く販売されましたが他のグッズ制作会社とのクオリティ差が酷すぎるというのは界隈では有名な話です。

また販売方法で炎上したりとあまり良い噂を聞かない側面を持ち合わせています。

 

作画のクオリティを決めるのは作画監督

ただアニメのクオリティは制作スタジオだけで決まるわけではありません。

特に作画の良し悪しは作画監督が大きく影響しています。

アニメ制作は基本的に以下のような流れで行われます。

 

絵コンテの作成

監督が絵コンテ(ストーリーボード)を作成し、各シーンのビジュアルとカメラワークを決めます。

絵コンテは全体のビジュアルの基盤となります 。

 

作画・原画

作画監督原画マンに指示を出し、キャラクターの動きを描きます。

原画はアニメの基本的な動きを決める重要なステップです 。

 

動画

動画マンが原画の間の動きを埋める動画(中割り)を描きます。

これにより、キャラクターの動きが滑らかになります 。

 

背景美術

美術スタッフが背景を描きます。

背景はアニメの舞台を設定する重要な要素です 。

 

撮影・コンポジット・エフェクトの追加

撮影スタッフが各シーンを撮影し、デジタル処理を行います。

これにはエフェクトや色調補正なども含まれます 。

 

作画監督の重要性

この行程の中で作画監督は、アニメーション制作における重要な役割を担うポジションです。

作画監督の主な仕事は、アニメのビジュアル面を監督・指導し、各エピソードの作画の品質を維持・向上させることです。

以下に、作画監督の具体的な役割とその重要性について説明します。

 

キャラクターデザインの維持

作画監督は、キャラクターデザイナーが設定したデザインを各シーンで一貫して維持する責任があります。

これにより、アニメ全体のビジュアルが統一され、視聴者に違和感を与えないようにします​

​​

1. 作画監督の役割

作画の修正・指導

アニメーションの各カット(シーン)に対して、作画監督は作画スタッフが制作した原画をチェックし、必要に応じて修正を加えます。

特にキャラクターの顔や動きなど、細かい部分にまで目を光らせ、品質を高めるための指導を行います​​。

進行管理

作画監督は、制作スケジュールに基づいて作業の進行管理も行います。

各スタッフの進捗状況を把握し、納期に間に合わせるために必要な調整を行います。

 

2. 作画監督の重要性

ビジュアルの一貫性

作画監督がいなければ、エピソードごとにキャラクターの見た目や動きがばらつく可能性があります。

統一感のあるビジュアルを維持することで、作品全体のクオリティを高めることができます。

作品の魅力向上

高品質な作画は、視聴者に強い印象を与え、作品の評価を高めます。

作画監督の技術と経験が、アニメーションの完成度に大きく影響します。

 

3. 代表的な作画監督

作画監督として有名な人物には、宮崎駿(『風の谷のナウシカ』、スタジオジブリ)や押井守(『攻殻機動隊』)、新海誠(『君の名は。』)などがいます。

彼らの手がけた作品は、その卓越した作画品質で広く知られています。

 

作画監督が優秀でもアニメが失敗する可能性もある

このように作画監督の役割は、アニメ制作の中で非常に重要であり、作品の成功に直結する要素です。

作画監督の存在が、アニメーションの世界におけるビジュアルの魅力を最大限に引き出しています​​​​。

またテレビアニメシリーズは話数によって作画監督が違う場合があります。

1話は良かったのに3話くらいから様子がおかしいなどの現象が見られるのもこのためです。

さらにスケジュールが間に合わない場合、主に中国系の作画制作サービスに丸投げするケースもあります。

作画監督が有名で評判が良いアニメでも作画が微妙になる悲劇が起こるのはこれが原因です。

 

まだサカモトデイズの作画監督は発表されていません。

PVの時点では賛否両論があり、チェンソーマンのように本編で全く別物が出てくる可能性もあるので実際に放送されるまでは神のみぞ知るところになります。